「○○さんいらっしゃいますか?」とお客様から電話で尋ねられ、その○○さんがすでに帰ってしまっていたときに、どう伝えていいか悩むことはないかな?
こんなとき、「○○は、本日は退社いたしました」と伝えればOKだよ。だけど、「退社」って言葉を使うと、なんだか会社を辞めたみたいな気がしない?でも、これで使い方は正しいんだ。詳しく解説するね!
「退社」には、次の2つの意味があるよ。
電話口で伝えているのは、意味(2)だけれど、意味(1)もあるから、紛らわしいんだよね。お客様に「え!会社やめちゃったの!?」なんて思われないように、「退社いたしました」の前には、必ず「本日は」「本日すでに」などと付け加えよう。
ちなみに、「○○は、本日退社いたしました」だと、やっぱり退職したみたいに聞こえるから、「本日は」と、常に助詞をセットでつけようね。
他にも、似た表現の「退勤」という言葉があるよ。
意味:勤務が終わって、勤め先から退出すること。
「退社」の意味(2)と、同じ意味じゃないの?って思うかもしれないけれど、ちょっと違うんだ。
ここで、それぞれの反対語をみてみよう。
例えば、いま注目されているテレワーク。テレワーク制度を利用して在宅勤務をしている人は、家にいながらにして「出勤」してるけれど、会社には「出社」してない。会社にはいないからね。
出社・退社は、「会社に向かう・会社からでる」ことを表すのに対して、出勤・退勤は、「勤務してるどうか」を表しているんだ。違いはわかったかな?
さらに、この2つの言葉も要チェックだよ!
意味:社員などが、出先から自分の会社へ帰ること。
外出中の社員が、会社に帰ってきたときに使う言葉だよ。「会社から帰った」という意味ではないから、注意しようね。
意味:今まで勤めていた職をやめること。
「退社」の意味(1)とほぼ同じ意味だけど、「退社」は会社を辞めるときに使うのに対して、「退職」は公務員などの会社組織以外の人が辞めた場合にも使えるよ。
「退社」「退勤」「帰社」「退職」……同じような意味に感じる言葉でも、しっかりと違いがあるから、正確に理解して使いこなそうね!