「つまらないものですが」
お世話になっている目上の人へ、贈り物を渡すときの定番フレーズだね。でも、この言葉、最近ではあまり使わなくなっているようなんだ。なぜだろう?
まずは、「つまらないもの」という言葉の意図するものを確認してみよう。新渡戸稲造の『武士道』では、次のような一説が登場するよ。
「最上の品物でもあなたに十分にふさわしい物といえば、それはあなたの価値に対する侮蔑となるでしょう」(新渡戸稲造『武士道』(岬龍一郎訳)PHP文庫.)
昔の日本人は、贈り物をするとき、「立派なあなたにふさわしい品物はない」と考えて、その品物のことを「つまらないもの」と表現したんだね。深い思いが込められた言葉だけど、それを知らないと、文字通りに「つまらない品を贈った」と受け取られてしまう……。だから誤解をさけるために、最近では違う表現に言い換えるようになってきているんだよ。
というわけで、具体的な「言い換え例」をピックアップしてみたよ!参考にしてね♪
【言い換え例】
昔は普通に使われていたとしても、時代が変わると「失礼な表現」とされる敬語というのもあるんだね。言葉は常に変化していくものだから、頭を固くしすぎずに、誰にとってもわかりやすい言葉選びを心がけたいね♪