たのくんの間違えやすい敬語講座

間違えやすい敬語を紹介していくよ♪

「お」と「ご」のつけすぎにご注意!


お花、お箸、ご飯、ご挨拶……言葉の頭に「お」や「ご」をつけると、品のある丁寧な響きになるね。この「お」「ご」のことを「敬語接頭辞」というよ。そして、敬語接頭辞を使って、ものごとをきれいに表現した言葉を「美化語」というんだ。


例えば……
「花をもらった」→「お花をいただいた」
というように、美化語を使って書き換えると、きれいな敬語表現になるんだよ!


美化語は、大きく2つのパターンにわけることができるよ。


常に「お」「ご」をつけた形で使う美化語
ごはん、おかず、おなか、おにぎり、お通し 等

これらは、「お」「ご」をとってしまうと意味をなさなくなる、もしくは別の意味になってしまう言葉だよ。美化語の表現がそのまま名詞化したといえるね。


「お」「ご」をはずしても、同じ意味となる美化語
お菓子、お金、お弁当、お豆腐、ご用心 等

この場合は、「お」「ご」をとっても意味が変わらないから、使用場面によって、つけたりはずしたりして使うことができるよ。


ちなみに、「お」は和語、「ご」は漢語につくのが一般的だよ。和語は「日本の言葉」、漢語は「中国から伝来した言葉」のこと。漢字でいうと、主に「訓読み」が和語、「音読み」が漢語になるよ。


和語につく美化語 おへそ、お手紙、お餅、おむすび、お宝
漢語につく美化語 ご活躍、ご結婚、ご自宅、ご冗談、ご対応

また、基本的に外来語には敬語接頭辞をつけないよ。「おトイレ」は、すっかり定着した表現だけど、なんにでも「お」や「ご」をつけるのは要注意!丁寧に伝えようとする気持ちは大切だけど、「おコーヒー」「おゼリー」「おカード」など、聞いたら「あれれ?」な美化語になっちゃう。逆に幼稚な印象になってしまうからやめようね。


敬語は正しい日本語知識があるからこそ使いこなせるもの。美化語も正しく使いこなして、きれいな日本語を目指そうね♪