特に尊敬していない人には敬語は使いたくない。
そんな気持ちを持つ人はいるかもしれないね。
確かに敬語は、相手を立てる場合に用いるものだけど、敬語を使って話す人本人の印象も大きく左右するものなんだ。
あなたが、
「山本さん、これ、食べます?」
と聞くか、
「山本さん、これ、召し上がりますか?」
と言うかで、聞かれた山本さんの気持ちはどう違ってくるだろう?
自分を丁寧に扱ってくれる言葉で話されたら山本さんはパッとうれしい気持ちになるし、あなたが選んだ言葉によってはぞんざいに扱われた気にもなるよね。
また、もしその会話を聞いている人が周りにいたらどうだろう。
丁寧な言葉を選んでいるな、雑に話しかけているな、一瞬で印象を与えてしまうのが言葉なんだよね。
そう、敬語は、あなたの気持ちを表現する「自己表現ツール」でもあるんだ。
人間関係や場面を考えて言葉を選ぶ努力をしていけたら円滑な社会生活の助けになるはずだね。
正しい敬語は、使う人を美しく見せてくれる。自分の武器になるんだよね。