たのくんの間違えやすい敬語講座

間違えやすい敬語を紹介していくよ♪

「宜しくお願い致します」どこが間違っている!?


さて、いきなり問題だよ!


「よろしくおねがいいたします」と文字に書くとき、次の4つのパターンの中で、ひとつだけ正解があるよ。どれかわかるかな?


  • a.「よろしくお願い致します」
  • b.「よろしくお願いいたします」
  • c.「宜しくお願いいたします」
  • d.「宜しくお願い致します」

正解は、


b.「よろしくお願いいたします」


だよ!


どれも同じに見えるのに、どうしてb以外は不正解なんだろう?説明するね!


「宜しく」は「よろしく」と読まない!?

「よろしく」という言葉を、漢字で「宜しく」と書いているのをよく見かけるね。パソコンやスマートフォンで入力しても変換できちゃう。でも、「常用漢字表」にのっている「宜」という漢字の読み方は、音読みの「ギ」だけで訓読みはないんだ。「宜しく」というのは、実は当て字。「常用漢字表」にない言葉は、公用文では使えない決まりになっているから、「よろしく」はひらがなで書けばOKだよ!


「いたします」と「致します」は違う言葉!

「いたします」という言葉は、「する」の謙譲語である「いたす」の語尾に、丁寧語の「ます」をつけたもの。「連絡する」「報告する」などの、動詞のあとにつなげる「補助動詞」として使うよ。「連絡いたします」「報告いたします」など……ビジネスシーンで本当によく聞くフレーズだよね!「お願いいたします」もまさにこの用法。


補助動詞は公用文の中で使う場合、ひらがなで表記する決まりがあるよ。だから、「いたします」は、ひらがなで書くのが正解。


ちなみに、「致します」と漢字で書いてしまうと、「致す」という別の動詞の意味になってしまう。「致す」は「至らせる、及ぼす、仕向ける」などの意味で、「する」の謙譲語ではないんだね。


ビジネスシーンでは、「なるべく漢字を使った方がいいのかな?」なんて思うかもしれないけれど、落とし穴も隠されているから注意だよ!特にこの、「よろしくお願いいたします」は、ビジネスメールで毎日使うフレーズだから、正しく覚えよう。


最近は、パソコンやスマートフォンの日本語入力が進化していて、新しい言葉やよく使う単語がどんどん登録されていく。けれど、変換できるからといってそれが正しい日本語とは限らないんだ。正しい日本語の知識や感性を、自分の中にしっかり持っておきたいものだね!