「わざわざお越しくださり、ありがとうございます」。
例えばこんな風に、丁寧な表現として、「わざわざ」という言葉を使うことがあるよね。でも、この言葉……注意しないと、相手に誤解を与えてしまう場合があるんだ。
「わざわざ」がなぜ、誤解を与えるんだろう。実は、「わざわざ」には2つの意味があって、それぞれが反対の意味を持つからなんだ。
たいていは、意味(1)の用法で、相手に感謝の気持ちを伝えるときに使うよね。一方で、意味(2)の用法だと、感謝どころか「余計なことをして」といったニュアンスが含まれてしまう。
「わざわざ」を、(1)と(2)のどちらの意味で受け取るか、相手の感じ方次第なところもあるから難しいんだね。なので、使い方に迷うときは、「他の表現で表す」というのもひとつの方法だよ!
「わざわざ」を言い換えるときには、「感謝の気持ち」がまっすぐ伝わるような言葉を探してみよう。例えば、相手が労力を惜しまず「作ってくれた」「来てくれた」ときには、「手間ひまかけて」「遠路はるばる」といった表現も使えるね。
(例)
どうかな?これだと、ネガティブな意味で受け取られる心配はないよね。相手に嫌な思いをさせないように、日頃から豊富な表現力を身につけておきたいものだね!