君はエマルジョンボールペンって知ってる? エマルジョンボールペンは、ゼブラが開発したボールペン。ボールペンとしては世界初の新技術「エマルジョンインク」が使われているんだよ。別名「油中水滴型」インクともいって、水性・油性インクを「3:7」の割合で混ぜ合わせて作っているんだ。
エマルジョンとは「水の中に油が、もしくは油の中に水が分散している状態」のことをいうよ。水の中に油が分散しているものを「水中油滴型(O/W型)」、油の中に水が分散しているものを「油中水滴型(W/O型)」と呼ぶんだ。……と書くとちょっと難しいけれど、「乳化」といえばピンくる人も多いんじゃないかな?
乳化の例としてわかりやすいのは、食品での活用例。マヨネーズは酢と卵に、油を混ぜて乳化させて作ったもの(水中油滴型)。バターも牛乳や生クリームを撹拌して乳化させて作っているんだよ(油中水滴型)。ほかにも、パスタを作るときにオイルソースに茹で汁を加えて混ぜ合わせることで乳化させるテクニックもあるよね。食品・料理をはじめとして、スキンケア商品など、エマルジョンを活用したものは身近にたくさんあるんだ♪
そして、そのインク版として登場したのがエマルジョンインクってわけだね。では早速、エマルジョンインクの特徴を、各種インクと一緒にまとめてみたよ。
項目 | メリット・デメリット | 公文書使用 |
---|---|---|
水性 |
・書き味インクNO.1 ・カラーバリエーションが豊富 ・乾きが遅く、にじみやすい |
不可 |
油性 |
・乾きが速く、耐水性がある ・書き味が重く、発色にやや劣る |
可 |
ゲル |
・なめらかな書き味で発色がよい ・耐水性がある ・インクの減りが速い |
可 |
エマルジョン |
・なめらかな書き味で発色がよい ・乾きが早く、耐水性がある ・インクの減りが速い |
可 |
消せるインク (フリクション) |
・摩擦熱で透明無色になり書き損じても大丈夫 ・公文書に使えない |
不可 |
こうして見ると、エマルジョンやゲルインクは、水性・油性インクのいいとこどりをしているのがわかるね! 公文書使用ができるのもナイスだよ♪
インクも種類が豊富で迷ってしまうけれど、自分の使用シーンに合ったものを選ぶのがオススメだよ。筆記用具選びの参考にしてね♪