「ボールペンを持った手が洋服にうっかり触れて、布地にインクが付いちゃった……。お気に入りの服なのに～！」

「ポケットにペンを入れていたら、フタが外れてインクが漏れちゃった……。勝負スーツだったのに～！」

ちょっと待って、まだあきらめないで！そのインク汚れ、実は落とせるかも。

筆記用具のインクで衣類を汚してしまったら、まず、インクの種類を見分けよう。油性？それとも水性？ジェルインク？？

インクの種類が分からないときは、プラスチック製品にちょこっと書いてみるといいよ。（もちろん、書いても大丈夫なものを選んでね！）

プラスチック製品に書いたインクを、少し時間をおいてから指でこすってみよう。インクが伸びたり消えたりしたら、水性。プラスチックにしっかりインクが付着していたら、油性だと分かるんだ。

インクの種類が判明したら、次の落とし方を試してみて！

■油性インクの場合

油性ペンのインクは、比較的落ちやすいよ。消毒用アルコールや無水エタノール、除光液（プロピレングリコール類含有）を汚れた部分になじませて、当て布をして裏側から歯ブラシなどで叩いてみよう。

油性インクはアルコールに溶けやすいから、インクがにじみ出てくるはず。当て布を替えながらインクが出てこなくなるまで繰り返したら、水ですすいで、通常どおり洗濯すればOK！

ただし、布地がウールや絹の場合は、変色する可能性があるので要注意。事前に目立たないところで、試してみることをオススメするよ。

■水性インク、ジェルインクの場合

水性インクやジェルインクは、油性インクよりもちょっと落としにくいんだ。だから、汚れが付いたらできるだけ早く洗うのが大切。

汚れた部分に、水と、手洗い用の石鹸か食器用洗剤を付けてもみ洗いし、流水ですすぐのを何回か繰り返そう。完全には汚れは落ちないかもしれないけれど、薄くはできるかも。

インク汚れには素早い対応がポイントだけど、勤務中など、すぐに洗うのは難しいこともあるよね。そんなときは、歯ブラシに歯磨き粉を少量付けて、たたいて応急処置しておこう。インクの定着をある程度防げるよ。

思いがけないインク汚れ、少しでも被害を小さくできますように……。