ビジネスシーンや日常生活で大活躍のボールペン。インクの色や種類、ペンのデザインもよりどりみどりなうえに、「0.5」「0.7」「0.28」といった数字の違いもあって、選ぶのに迷っちゃうほどだね。
この「0.5」「0.7」「0.28」といった数字は、ボールペンのペン先にセットされている、小さなボールの直径のことなんだよ。ボールペンは、ペン先のボールが紙の上を転がることで、内部のインクが紙に移って書ける仕組みだから、ボールの直径が小さければ書ける線は細くなるし、大きくなればなるほど書ける線も太くなるというわけだね。
ボールペンのボール径は、0.3㎜足らずから1㎜以上まで実にたくさんの種類があるから、用途によって使い分けると便利だよ。
たとえば、小さいスペースに細かく文字を書くときは、ボール径が小さいものを選べば線が重ならずラクに書けるし、広いスペースに大きく書くときは大きなボール径を用いれば、堂々と安定感ある文字にしやすくなるんだ。
参考までに、市販のボールペンに多いボール径と、最適な用途を紹介するね。
履歴書のように記入欄に大小があるときは、大きい欄は太字のボールペンではっきり読みやすく書き、小さい欄は細字できっちり書き込む……とサイズを使い分けてもいいね。なかでも目立たせたいところは、大きいボール径で太く書いて強調すると、読み手に強い印象を与えられる。逆に、広いスペースに細字ボールペンでは弱々しく見えてしまいがちだから、気を付けたいね。
そして、ボールペンで書ける線の太さは、ペン先の角度や筆圧、紙質、インクの種類によっても変わってくるから、ボール径で書ける文字の太さはあくまで「目安」ということもお忘れなく。
ちなみに、インクの種類でいうと、油性よりも水性ボールペンの方が、インクがサラサラなので同じボール径でもより多くの量のインクが出るから、線が太くなりがちなんだって。
ボールペンの太さひとつとっても、なかなか奥深いもの。いろいろ試して、自分なりの「手帳には○○mm、書類記入には△△mm」といったベストなサイズを見つけてみてね!