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針なしステープラー＜ハリナックスプレス＞商品開発秘話

針なしステープラー＜ハリナックスプレス＞商品開発秘話

おすすめ商品開発秘話　穴をあけずにプレスで美綴じ！針なしステープラーハリナックスプレス Harinacs Press

針を使わずに書類をとじることが出来るハリナックスはご存知の方も多いと思います。
安全だし、便利だけれども大事な書類に穴をあけるのはちょっと…と思ったことがある方もいるのではないでしょうか。
そんなご要望にお応えして誕生したのが、穴をあけずに綴じることが出来る針なしステープラー「ハリナックスプレス」です。
今回は、ハリナックスプレスの開発秘話を通して、その特徴をご紹介いたします。

2015年3月26日掲載

針を使わない安全でエコなホッチキスとして「ハリナックス」が誕生したのは2009年12月のことでした。
最初は2穴タイプの大型だったものが、片手で使えるハンディタイプ、枚数が多くとじられるタイプ、さらに小さいコンパクトタイプとハリナックスはお客様の声でどんどん進化を続けてきました。
現在では、片手で10枚まで綴じられるタイプまでがカラフルなラインナップで販売されています。
その一方で、「穴をあけずに綴じられたらいいのに」という声も寄せられていました。

穴をあけずに綴じるということは、従来のハリナックスとは全く違う仕組みが必要になります。
そこで目をつけたのが圧力をかけることで紙をとじるプレスロック方式でした。
たとえば、コーヒーフィルターを見ると端がでこぼことした形で綴じられていることがわかります。
この綴じ部分に使われているのと似た方式です。
用紙に大きな圧力をかけることで繊維と繊維を絡めてくっつけるという仕組みになっています。

しかし、紙を圧着するには大きな力が必要となります。
工場で使うには大きな装置でも問題ありませんが、ハリナックスを利用されているお客様に
提供するには手のひらサイズの小さなボディで大きな圧力をかける仕組みを考える必要
がありました。

用紙を5枚程度綴じるためにはなんと200kgぐらいの力が必要になります。
とは言え、ステープラーですから片手で綴じられないと使いにくくなってしまいます。

そのためのポイントは、綴じるための歯の山の幅と薄さにありました。
山の高さが高いと用紙が破けてしまいます。また、山部分の面積が広いほど多くの力が必要になります。
ちょうどよく綴じられる歯の薄さと山の高さを求めてテストが繰り返され、50パターン、200個以上の歯が試作されました。
また、本体部分も効率的に歯に力を伝える構造を作るため30パターン以上の試作品が作られました。

ハリナックスプレスは綴じ部にギザギザの歯がセットされていて、そこに圧力をかけることで用紙を綴じています。
用紙を歯で挟み込み圧力をかけると、紙の繊維がほぐれて波状になって再び固まります。

上部のレバーを押し下げるだけで、綴じる
ことが出来るので、机上に置いたまま使う
だけでなく手に持って使うことも出来ます。

ステープラー同様、紙をはさんで綴じるだけで
紙がくっつきます。

ハリナックスプレスの一番の特長はもちろん穴をあけずにしっかり綴じられることですが、他にも特長があります。

まずは、綴じ部がスマートなこと。
わずか1cmの幅で綴じられるので書類の
記載部分が隠れてしまう心配がありません。
また、綴じ部の見栄えもいいので人に渡す
提案書などにおすすめです。

もう一つの特長は綴じ部がかさばらないこと
です。綴じ部が厚くならないので、重ね際にも
かさばらず、クリアホルダーに入れるのにも
適しています。
綴じ部の厚さは従来の綴じ方に比べると
約60％も少なくなっています。^※1
^{※1　コクヨ社調べ}

ステープラーなのに？とびっくりする特長が
外したいときにキレイに外せるということです！
綴じ部を本体やペンのキャップなどのかたい
ものでこするだけで、綴じた紙をきれいに
外すことが出来るのです。
従来のステープラーだと、綴じた書類の
一部をコピーしたい時や差し替えたい時に
手間がかかってしまいましたが、ハリナックス
プレスならこするだけで簡単に外れて
差し替えも、紙送りでのコピーもすぐに対応
出来ます。

また、チラシにクーポンなどを付けて配る場合など、外して使ってもらいたいものを付けるのにもおすすめです。