コクヨ 防災用品 PARTS-FIT(パーツフィット)シリーズ 商品開発秘話

コクヨ 防災用品 PARTS-FIT(パーツフィット)シリーズ 商品開発秘話

オフィスでの防災用品の備蓄は、保管する場所、賞味期限・使用期限の管理、いざという時の配布方法など考えなければいけないことだらけで担当者は頭を悩ませていることが多いのではないでしょうか。
いざという時がいつなのかわからないだけに、なかなかそこに手間をかけられないという場合もあるかと思います。
そんな悩みを解決してくれる防災用品シリーズの開発の経緯と、上手な取り入れ方や管理方法についてご紹介いたします。

2018年3月9日掲載

オフィスの防災用品に関するよくある悩み

あなたの会社では、防災用品は誰がどのように管理していますか?
決まった担当者がいなかったり、担当者が変わると今までどうしていたのかわからなくなってしまったりしていませんか?
防災用品の管理でよくある悩みは以下のようなものです。

置く場所がない まずこれが最も多い悩みではないでしょうか。
防災用品と言っても必要なものの形状はさまざま。ダンボールごと保管するにしても幅も高さもバラバラです。
また、身近なところには置けないからといって
普段使っていない地下や倉庫に置いてあるのでは、
いざという時に使えないかも知れません。

数が把握できない とりあえず入れられるところに詰め込んでしまうと、何がどれだけ入っているのか確認するだけでも一苦労です。
買った時の数はわかっていても、今実際に使えるものがどれだけ入っているのか把握できていない場合もあるかもしれません。

保管期限がわかりづらい 非常食や水はもちろん、非常用トイレや救急用品にも使用期限があります。
箱のまま積んであると、いつが入替の期限なのか把握するのが大変です。
また、倉庫などに積んであると年に1度確認しようと思っても全部見るだけで大仕事になってしまいます。

いざという時に担当者がちゃんと配布できるのかわからない 防災担当者と購入担当者が同じ場合は問題ないかもしれませんが、買って保管した人と、いざという時にそれを使用・配布したりする人が違う場合、どこに何があるのかわかりやすく整理されていないとすぐに取り出せないかもしれません。
1人当たり何を何個配布したらいいのか?まず最初に必要なものは
何なのか?ということを把握しておくのはなかなか大変です。
また、たまたま把握している担当者が不在だった場合には、
せっかく用意してあるものが使えないということもあり得ます。

オフィス内に備蓄する場合の 課題

キャビネットに上手く収まらない
防災用品は商品によって製造メーカーが違うのでパッケージ、外箱の大きさ・形状が多種多様である。もちろん、キャビネットに考慮されたサイズでない。

何が備蓄されているか分かりづらい
期限や必要量などの管理が難しい。
有事の際に担当者以外は使えない・分からない。

これまで身近なオフィス内に備蓄することは想定されていませんでした

いざという時使えなければ意味がない

防災用品は定期的に使うものではありません。いざという時にしか使わないものです。
でも、いざという時に使えなければ備蓄しておく意味がありません。

管理しやすくて、いざという時にちゃんと使える防災用品を作りたいという思いでコクヨの防災用品「PARTS-FIT(パーツフィット)シリーズ」は開発されました。

まずは従来の防災用品管理の不便な点を考えました。
ただでさえ保管場所に困っているのに、従来の防災用品は種類ごとに高さも奥行きも違っていて、キレイに収納することが難しく、スペースに無駄が生まれてしまっていました。
それが、必要な防災用品を備蓄する阻害要因にもなってしまっています。

普段使わないものなので、梱包の箱ごと保管するのが一般的だと思われがちですが、その箱には何がどれだけ入っているのか、いつまで使えるのかなどがわかりやすく記載されているとは限りません。

以上のような問題から、身近に保管しておくことは難しく、普段使わない倉庫などにまとめて詰め込んでおくという企業も多く見られます。
いざという時に、そこから出してきて配布するところまで訓練をしておくのは難しく、本当にすぐに取り出せるのかはわからないという担当者の不安にもつながっています。

キャビネットにキレイにそろうモジュール設計で問題解決!

そこで開発されたのが収納効率を見直し、省スペース収納を実現する防災用品PARTS-FIT(パーツフィット)です。

キャビネットにキレイにそろうモジュール設計で問題解決!

PATTS-FIT(パーツフィット)は、収納場所に合わせて、さまざまな組み合わせができる部品のような防災用品のシリーズです。
保管場所に困っていた防災備蓄品が、キャビネットや倉庫に無駄なく収納できます。
また、更新や移転の際にも無理のない組み換えが可能です。

その理由がPARTS-FIT(パーツフィット)モジュールです。
ダンボールケースの『奥行(D317mm)』、『高さ(H260mm)』は統一し、『幅(W)』を12の公約数の5サイズで設定することにより、
様々なアイテムがきれいに収納できる新寸法体系を採用しています。

ダンボールの規格を統一したPARTS-FIT(パーツフィット)モジュール

使用時に最適な3層グラフィックを採用

ダンボールケースのデザインを工夫

発見(大分類)
離れた所(距離2~3mの位置)から大勢の人が見る状況でカラータグとアイコンにより、大分類を認識。

識別(中分類)
キャビネットの前(距離1~2mの位置)に立った状況で中分類を認識。

管理(小分類)
手に取れる距離にいる状況で「物品の詳細や使い方」を確認「使用期限・賞味期限」の確認。

印字(合わせ名人4)
使用期限・賞味期限以外の管理項目は、カンタン編集・印字ソフト〈合わせ名人4〉のテンプレートを使ってオリジナルラベルを作成することができます。

合わせ名人の詳細はこちら

上手に収納してしっかり活用!

PARTS-FIT(パーツフィット)シリーズはキャビネットにぴったり収まるだけでなく、 緊急時に扉をあけたときにすぐに使える収納も実現 できます。
収納は棚の位置によって、緊急性の高いものを入れる「ゴールデンゾーン」、軽くて取り出しやすいものを入れる「上段」、取り出す際に負担にならないようにしたい重いものは、キャビネットの重心安定にもなるので「下段」にわけて収納しておくと、いざという時に誰でもすぐに取り出して使えます。

●最上段 緊急性が低く、軽くて取り出しやすいもの フリース毛布など ゴールデンゾーン 最も目につき、取り出しやすい場所 ●上段~中段 緊急性が高く、何度も取り出して使うもの すぐ必要な救急用品や使用頻度の高いトイレ用品など ●下段 取り出す際に負担がかからないよう重いもの 水などの重いものと合わせて食料も近くにセットすることで 取り出しがスムーズ、キャビネットの重心安定にもなります

今ある防災用品は大丈夫?点検と入れ替えのおすすめサイクル

「PARTS-FIT(パーツフィット)だと効率的に収納ができるのはわかったけれども、今は以前に買ったものが残っているし」という場合も多いかと思います。
でもちょっと待って!今ある防災用品はいざという時ちゃんと使えるものですか?

食品・飲料

食品・飲料

賞味期限は確認できていますか?
また、期限後の廃棄方法については考えていますか?
20人分の水と食料となると、ダンボール何箱分も処分することになると思います。
それを廃棄すると産廃費用が掛かってしまいますね。
では、社員に配布しようと考える場合もあるかと思いますが、あと1ヶ月で期限が切れる非常食や水を
配られても活用できないのが現実ではないでしょうか。

そこでおすすめしたいのが賞味期限の1年前に社員に配布するという方法です。
期限まで1年あれば家庭用に保管しておきたいと思う人も多いのではないでしょうか。
非常食や長期保存水の期限は5年が一般的です。これを4年で入れ替えるとして20年間でかかる費用を考えてみましょう。
5年ごとにすべてを入れ替えて廃棄する費用と、4年ごとにすべてを入れ替えて社員に配布する費用を比べてみると、
入替回数が1回多くなっても4年ごとの入れ替えの方が費用も手間も削減できるという場合もあるようです。

トイレ

トイレットペーパー

トイレットペーパーには使用期限がありませんが、非常用トイレセットはどうでしょう?
ビニールや凝固剤には使用期限はありませんし、長期保存しても問題ないのですが、非常用トイレに必ず入っている消臭抗菌剤の効果は時間をかけて徐々に弱まります。
したがって、5~10年前に購入した非常用トイレセットは使用期限を過ぎてしまっている可能性があり、いざという時使えない可能性が高いということになります。
こちらも忘れずに確認してみて下さい。
非常時に一番最初に絶対必要になるのがこのトイレセットです。使えないとオフィスにとどまることが難しくなって
しまうかも知れません。
そして、非常時はごみの収集も止まってしまいます。消臭抗菌材なしで非常用トイレを使うことは衛生上 無理があると考えましょう。

毛布

毛布

毛布に使用期限はありません。しかし10年前からダンボールに入ったままの毛布を渡されて使えますか?
さらに、毛布の性能も年々良くなってきています。
新しいものはかさばらない上に、薄くても暖かかったり、難燃性だったりというものが増えてきています。
古い毛布を入れ替えるだけでスペースが大幅に削減できる可能性がありますので、ぜひ見直してみてください。

電池を使うもの

電池を使うもの

懐中電灯やラジオ、メガホンなど電池を使う製品の点検をしたことはありますか?
いざという時、部品が劣化していて使えないということにならないように5年以上前に購入したものは
再度チェック
してみてください。
携帯の充電器なども、今使っているものに合っているのか再度点検したほうがいいでしょう。

それでも置く場所が足りない場合のアイデア

そうは言っても、収納スペースが足りないという場合もあるかと思います。
特に1フロアの人数が多いオフィスなどでは全員の3日分の必要物資を保管するのはやはり負担になるでしょう。
そういう場合は、 1日分だけはフロアで保管し、残りは倉庫など別の場所へ保管 しておくとよいでしょう。
防災用品は使う人や、タイミングによって保管に最適な場所が変わってきます。
すべてのものをすぐ取り出せるフロアのキャビネットに入れておけばいいというわけではないのです。
発生後すぐに必要なのか、運搬の必要があるのか、誰が使うのかなどを考えて、保管場所を上手に振り分けましょう。

防災用品の配置ロケーションレベルについて

防災用品は、その全てを近くに置けば良いというものではありません。
備蓄と働きやすさのバランスに配慮した配置こそが、結果的に長く続く最適な備蓄となります。

有事の際の運搬の手間が大きく、一般従業員向けの事前周知が必要なもの PARTS-FIT(パーツフィット) 収納庫には入らないが、災害発生後
すぐに必要な大型のもの
救助工具、担架など 災害発生後すぐには必要ない、
または屋外で使用するもの
マンホールトイレ、発電機など

いつ必要になるかわからないけれど、必要になってから慌てても間に合わないものだからこそ防災用品の備えは大切だよね。
必要だと思っているけど、備え切れていないという企業でもキャビネットを活用したこの方法ならすぐに一式そろえられるんじゃないかな。
そして、いつ誰が使うことになるかわからないからこそ、誰が見てもわかるような保管と管理が大切なんだね。

商品情報

TANOSEE αエコペーパー タイプRW A4 500枚…
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