穴あけパンチユーザーに対する調査を行ったところ、パンチの不満点2位が「センター合わせが面倒」という意見でした。

実際にどうやってセンター合わせをしているのかを聞いてみたところ、用紙に折り目をつける人が半数以上で、次いでゲージを使用していることがわかりました。
折り目をつけている人の半数はゲージの存在を知らない人で、残りの半分はゲージを使うのが面倒で、折ったほうが早いと考えている人でした。
ゲージを使っている人でも、操作性に不満を持っていたり、正確に穴あけができないことに不満を持っていることもわかりました。

軽く開けられるパンチはたくさん販売されていますが、ラクアケはさらに軽い力で楽にあけられる仕組みを考えました。
穴あけパンチが重く感じられるのは主に押し始めになります。刃が紙にあたる瞬間に最も力が必要となります。
そこで、押し始めから終わりまで動きに合わせて力を配分する方法を検討した結果、刃を押す部分にリンクを使うことで動きに合わせて力を配分する「楽あけリンク機構」を考えました。
リンクを使うことで力が必要なところではテコ比を強く、そうでないところではテコ比を軽くすることで、操作する人にとっては全体を通してよりなめらかに軽く感じられるようになりました。また、2つの刃が時間差で降りてくることで最初にかかる力を分散する工夫もしています。

パンチの不満点3位にもなっていたゴミ捨てで苦労したことはありませんか？
なかなかゴミが出てこなかったり、静電気で散らばってしまったり、開けた瞬間に飛び散ってしまったり…。
ラクアケはゴミ捨ても楽にする工夫をしました。
カバーの角だけを開けるようにすることで、カスが中心に集まって落ちてくるので散らばりにくくなりました。さらに、キャップに指が掛けやすく開きやすいので、カスを捨てる際に散らばりません。容量も大きいのでカスを捨てる頻度も減らせます。