紙や封筒の上に、すーっと線を書くように滑らせるだけでのりが貼り付けられる「テープのり」。封筒がヨレヨレになったりしないし、のりが手についてしまう心配もなくて、使いやすいよね。僕も愛用しているよ!
テープのりは、1980年代半ばにドイツで発売されたペリカン社の「ロールフィックス」が始まりといわれているよ。日本に登場したのは2000年頃。1997年にトンボ鉛筆から「ピットテープ」が、2005年にコクヨから「ドットライナー」が発売されるようになったんだ。
さて、テープのりって、テープなのか、のりなのかって考えたことはある?
スティック状の固形のりや液体のりは、「接着剤」という分類なんだけど、テープのりは「粘着剤」という分類なんだ。セロハンテープやクラフトテープと同じ仲間だよ。
「接着剤」というのは、貼った瞬間に液体から個体に変化するように作られたもの。液体のりは貼った瞬間から乾き始めて固まっていくよね。一方で、「粘着剤」は乾くことなく、常に濡れた状態で安定しているものなんだ。乾燥して固まるのか、ずっとベタベタしているのかの違いだね。テープのりは乾くことがないから、しっかり粘着するタイプのほかに、「貼ってはがせる」テープなど、色々なテープが作られているんだよ。
というわけで、テープのりは「テープなのか?のりなのか?」と考えてみると、「テープ」ということになりそうだね。
現在日本では、次の4社がそれぞれ特色のある「テープのり」を製造・販売しているよ。
トンボ鉛筆からは粘着力に定評のある「ピットテープ」。コクヨはテープをドット状にすることで、のりの切れを追求した「ドットライナー」。「ムービングぴったりヘッド」でズレ知らずのニチバン「正確テープのり tenori」。そして、ヘビーユーザー向けにプロ仕様を追求した、プラス「ノリノプロ」などなど……。
さすが、日本は「テープのり」ひとつにしても、良い製品を追求しているのがわかるね!テープのりを使い比べすることって、あまりないかもしれないけれど、使ったことがないものがあったら、ぜひ試してみてね。君にぴったりのテープのりがあるかもしれないよ♪