触るとつるつるすべすべしていて、白くて大きな模造紙。小学生のころ、工作やポスター制作などでよく使っていたよね!考えてみると、模造紙って何かを「模造した紙」ってことだと思うんだけど、一体なにを模造したんだろう? 調べてみたよ♪
模造紙は、明治初期に印刷局(現・国立印刷局)が作っていた「局紙」という紙に似せて作ったもの。この局紙は、ミツマタという樹木を原料にして作られた上質な紙で、偽造防止となる特殊な「すかし」を入れて、紙幣や証券用紙などに使われていたんだ。
局紙は、1878年(明治11年)に開催された「パリ万国博覧会」で出品されて高い評価を受けたんだよ。この局紙の模造紙を、ミツマタとは異なる原料で海外の会社が作りはじめると、やがて国内へ輸入されるように……。これに危機感を覚えた日本の製紙メーカーは国産の模造紙製造に着手、「九州製紙」が最初の模造紙の開発に成功したんだ。
さてはて、いまではすっかりおなじみの模造紙だけど、全国どこでも同じ呼び方をしているわけではないらしい! 山形県では「大判用紙」、新潟県では「大洋紙」、東海地方では「B紙」、愛媛県や香川県では「鳥の子洋紙」……などなど、地域によって呼び方に特色があるんだ。君はどんな呼び方をしているかな? 誰かにも聞いてみると、地域性が出て面白いかも! ぜひ、雑談のネタにしてみてね♪