修正テープ MONO ergo<モノエルゴ> 商品開発秘話

修正テープ MONO ergo モノエルゴ 修正テープの隠れた不満を発掘して開発!

お話を伺ったのは… 株式会社トンボ鉛筆 商品企画部 志水氏

修正テープを使ったことがある人ならば、「きれいに引けない」「途中で切れてしまう」「狙った位置だけをうまく消せない」
といった経験が少なからずあるのではないでしょうか?
実はうまく使えていない人が多い修正テープの不満を徹底的に解消するべく、人間工学という新しい観点から開発されたのが【モノエルゴ】です。
今回は、商品開発における紆余曲折とこだわりの開発秘話をご紹介いたします。

2013年10月31日掲載

秘密01 持ちやすさを人間工学の観点から追求する

修正テープの新商品を開発するに当たり、トンボ鉛筆の開発担当者が着目したのは
「修正テープがうまく使えない」というユーザーの隠れた不満でした。
従来の修正テープと差別化をするためには、この不満を解消する商品の開発が必要だと考え
「誰でも使える修正テープ」作りを目指すことになりました。

金沢大学大学院医学系研究科 柴田克之教授

そのための方法として選んだのが『産学共同研究』を利用して
『人間工学』の観点から開発をするというまったく新しい試みです。

共同開発先は、金沢大学大学院医学系研究科の柴田克之教授の研究室になりました。
柴田教授は医療現場の観点から人間工学を追求し、
「人にやさしい」をテーマとした福祉用具などの製作実績も多数あるということで、
共同研究をお願いすることになりました。

秘密02 新しい試作方法の採用

最初に行った、発売している商品を使った予備実験は順調に進みました。
しかし、モデルを使う実験が始まったとたん、問題が発生しました。
柴田教授が持ちやすいと思う形を、具現化する手段を持っていなかったのです。
まず最初に、発泡スチロールで実験用のモデルを作製するための方法、また材料と道具を柴田教授に提供し、
実際に加工していただくことになりました。
しかし、発泡スチロールでは形は作れても手に持った時の【重さ】や【さわり心地】が実際の修正テープとは全く違うので
実験になりません。
そこで浮上したのが『3Dスキャナ』で作製したモデルを3次元スキャンし、3Dデジタルデータを出力し、
光造形で樹脂によるモデルを作製するというまったく新しい方法でした。
この方法を採用することによって初めてでも短期間で実験用モデル作製を行うことが可能になりました。

柴田教授自ら発泡材料を加工-初期モックアップモデルの作製(6種類) 全てのモデルを3次元スキャン・3Dデジタルデータ化 試験サンプルプロトタイプの作製

秘密03 実験からわかった持ちやすさの意外なポイント

ここまでの実験を通して、この研究成果を新商品として開発していくことが決まりました。
そこで、出てきた条件は
「詰め替えタイプ」「ヨコ引き」「テープの長さが10m」という現行の主力モデルと同様の条件を満たすことでした。
いくつかの「これが持ちやすいだろう」というモデルができたところで、
実際にモニタリングをすると思ったほどいい結果が出ませんでした。
調査の様子を見てみるといくつかの意外なポイントが浮かび上がってきました。
それは
「ユーザーは製作者の意図した持ち方をするとは限らない」
「持ちやすさを追求した手にフィットした形では、
 狙った位置に修正テープを持って行くことがかえって難しくなってしまっている」

ということでした。

持ちやすいと思えるプロトタイプができたが、調査してみると結果がよくない

そこで、さらに「使いやすい形」についてアイデアを整理した結果1つのモデルが導き出されました。
実験の結果、ほとんどのユーザーが説明なしで開発者の意図した持ち方ができ、
「使いやすさ」「持ちやすさ」といった使い心地の評価が高かったモデルが導き出され、
この形で製品化をすることが正式に決まったのです。

持ち方を「のせ型」にアフォード(誘導)する形状 のせ型:水かき部に修正テープがのる持ち方 ヘッド角度:自然とヘッドが立つのでテープの切れ、視認性がよい。 操作性:水かき部分に若干の隙間(あそび)があるとコントロールしやすい。 安定性:小指側面を紙面から浮かせずに引け、最適なヘッド角度を転写中、保持できる。=意図した持ち方に自然に誘導するための大切なポイント!

秘密04 製品化の高い壁

製品化が決まったら、次に行うのが製品設計です。
今回はまず先に「持ちやすさ」というデザインがあったためデザインを設計に合わせるのが難しいという条件がありました。
当初は、従来の製品の内部構造をそのまま使えるボディを作製する予定でした。
そのため内部構造のモデルにパテを盛って、試作品を製作したのですが
でき上がったものは大きすぎてデザインで作製したモデルとは全然違うものになってしまいました。

内部構造のモデルが入る形状に→パテを盛って試作→3Dデータから試作→大きすぎる試作品を見た上司の一言「デカイ!」

ここから試行錯誤が始まったのですが、大きすぎる試作品を見た上司の一言で、そもそもの「誰でも使える」というコンセプトに立ち戻ることになり、ようやく方向性が決まりました。

モノエルゴの最終形状が決定 ※写真はスタンダードタイプ

詰め替えができるようにするために、
試作のモデルよりもどこまでなら大きくしても大丈夫かを
柴田教授に実験していただき、
当初の想定よりも1mmであれば
大きくても使いやすさに支障は出ないということで
最後の形が決まりました。

こうして「誰でも上手に使える」本格的な「人間工学」修正テープを発売することができました。

商品化されるまでに作られたモデルはこんなにたくさんあるんだよ。
試作と実験を何度も丁寧に繰り返したから、こんなに持ちやすくて使いやすい修正テープができたんだね。
まだ、使ったことのない人はぜひ手に取ってみてね。きっと違いにびっくりするはずだよ。

たのくん

商品化されるまでに作られたモデル

商品情報

TANOSEE αエコペーパー タイプRW A4 500枚…
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