2021年11月16日 公開
2024年12月10日 商品更新
ラベルレスボトルとは、PETボトルに巻いてあるラベルがついていない商品のこと。
アサヒ飲料が、2018年に業界に先駆けてECチャネル専用商品として、「アサヒ おいしい水」ラベルレスボトルをテスト発売しました。それから3年。環境負荷低減と家事の手間を省くユーザビリティを両立した新価値が評価され、今や飲料各社からも発売されるようになりました。
2017年当時、ECチャネルを担当していた営業担当者が、主にケース販売している商品について、「箱で届く商品であれば1本1本にラベルがいらないのでは?」と考えました。ECチャネルならではの新しい取り組みを模索していた時でもあり、思い切って上司に提案してみたところ、「今はまだないけど、世の中にこういう商品があったら面白い!」と賛成されました。
実際に着手すると、思った以上に様々な課題が立ちはだかりました。
ラベルに記載されている様々な情報は、法律やガイドラインで決まっているものが多いので、ラベルをなくす際にそれらをどうするか、消費者庁・経済産業省に確認が必要だったのです。
確認は、一つ一つホームページから連絡先を探すところから始まりました。各省庁への確認に数か月以上かかりましたが、一括表示などの必要事項は外装段ボールに、また、法規上どうしても省略することのできないリサイクルマークはT字型のシールに記載し商品に貼付することが決まりました。
ラベルのないPETボトルの製造は初めての試みとなるため、「ラベルの無いまま商品が人手に渡ったらどうするのか」「1分間に1,000本作ることができる工場の生産スピードで確実にシールが貼れるのか」「ラベルレスというのは本当にお客様にとって価値になるのか」などたくさんの課題や心配の声もあがりました。
それらを関連部門と一つ一つ解決、テスト生産も繰り返しながら、18年5月のテスト販売にこぎつけたのです。テスト販売時は、ラインで自動的に生産した商品へのシールの貼り忘れがないか、一度製品の箱を開けて目視で確認し、再び封をするという方法がとられました。
前例のない事を推進していくことは容易ではありませんが、「こういった商品があれば絶対に生活に役立つ(得意先にも貢献できる)」という強い想いと、上司や賛同者の強い後押しが原動力となり、歩みを進め販売にこぎつけることができました。
通常のラベルから、タックシールに変更することで、樹脂量で90%以上の削減ができ、CO2の削減にも貢献する商品として発売することができました。
こうした観点からも、環境省の取り組みである「COOL CHOICE」のロゴをカートンに記載し、環境省と連携を取ってまいりました。2019年3月には環境大臣(当時)と岸上社長(当時)の共同会見が実現しました。
2019年6月には大阪で行われたG20にも展示され、多くの注目を浴びました。
現在、おいしい水など一部商品は完全ラベルレスが叶い、2020年の当社のラベルレスボトルによるプラスチック樹脂の使用量は年間約42tの削減、CO2排出量は年間で約189t削減することができました。
テスト展開の翌年、19年に「十六茶」や「守る働く乳酸菌」「ウィルキンソン」とブランドを拡大し、「アサヒ おいしい水」はEC以外にチャネルを拡大いたしました。
2020年に法改正もあり、各社から参入が相次ぎ、市場はどんどん活性化していきました。
発売後、「ラベルはがすの本当に面倒だったの。ありがとう!!」や、「ラベルがなくなってエコですね。」などの声をいただきました。ラクでうれしい。エコよね。などのお声をいただいたことから、翌年以降、当社のラベルレスボトルシリーズに「ラク&エコ」のマークを作成しいれさせていただくことにしました。特に家事を担当している方からのお声で、「なぜかいつも飲みおわったペットボトルからラベルを分別するのは、私の担当で、意識していなかったけど、すごくストレスだったの」と、このラベルをはがす作業が名前のない家事としてストレスの要因であり、そのストレスをなくすことに貢献できるのは非常にうれしい限りだなと思ったことを思い出します。
今後も、エコはもちろんですがアサヒ飲料ではお客様のユーザビリティを重視した「ラクでエコ」ということを第一に商品展開を進めてまいりたいと考えております。
価格ご相談商品です。
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