「金鳥の夏、日本の夏」でおなじみの蚊とり線香【金鳥の渦巻】。
明治時代から続く定番商品の歴史と、意外な事実をご紹介いたします。
蚊とり線香はなぜ効くのか?なぜ緑色なのか?
夏の風物詩【金鳥の渦巻】の秘密に迫ります。
2013年5月23日掲載
日本人と蚊の闘いの歴史は奈良時代にまでさかのぼります。
当時はよもぎの葉やカヤの葉に火をくべた“蚊遣り火”が使われて
いました。
その後、蚊帳の登場を経て、明治19年にアメリカから除虫菊と
いう花が伝わり、明治23年にこの花に含まれている
殺虫成分を使った棒状の蚊とり線香が誕生しました。
その後、折れやすく燃焼時間が短い棒状の蚊とり線香から、
長時間使えて効果が高い渦巻き型の蚊とり線香が誕生したのです。
これが、皆さんにおなじみの金鳥の渦巻の誕生です。
この渦巻にするというアイディアは金鳥の初代社長夫人の発案でした。
発売当時、この渦巻は2巻ずつすべて
人の手によって巻かれていました。
今では機械によって、
この形に打ち抜かれています。
さらに、現在では定番商品の他に燃焼時間が長くなった
「大型長時間タイプ」や、フローラルグリーン調の香料をプラスし、
奥深いまろやかな香りが漂う「森の香り」など
新たなラインナップが増えています。
最初の蚊とり線香は殺虫効果のある成分を含む“除虫菊”という花を原料として作られていました。
この除虫菊の成分によく似た殺虫成分を化学的に合成したものが今の蚊とり線香の成分になります。
蚊とり線香は煙で蚊を殺すものだと思っていませんか? 実は違うんです!
蚊とり線香に含まれている殺虫成分は、燃やすことによって目に見えない小さなものになって、空気中に散布されます。 この殺虫成分が虫の神経を攻撃して興奮させ、やがてけいれんを起こした虫がマヒ状態になって退治されているのです。
蚊とり線香の燃焼部分の温度は約700℃で、殺虫成分は先端から6~8mmの部分から揮発して、かなりの時間空中に浮いています。そのため、家具の裏や狭い隙間にいる蚊も殺すことができるのです。
この殺虫成分は虫にはよく効きますが、人間やペットの場合は体内に入っても、すぐに分解して、無毒化され体外に排出されるので安全です。
ちなみに煙には殺虫成分は含まれませんので、たき火などと同様のまったく無害な煙なのです。
蚊とり線香と言えば… 緑色で左巻きですよね。
これにはちゃ~んと意味があるんです。
蚊とり線香の原料を混ぜ合わせると茶色になります。
これに染料を混ぜ合わせることで緑色にしているのです。
染料を使うなら何色でもいいのでは?と思いますよね。
緑色にした理由は2つあるです。
1つ目は茶色の粉がムラなくきれいに染まる色であること、
2つ目は暑い夏に使う商品なので、見た目にも涼しい色にしたいということです。
また、蚊とり線香ができる前はヨモギの葉などの草を燃やしていたという
歴史から草の葉をイメージした緑にしたという理由もあります。
では、なぜ左巻きなのか? 手巻きで蚊とり線香を作っていたころは裏表の区別もなかったので、
特に右巻き・左巻きは意識されていませんでした。
これが、機械化されて裏表がわかるようになったときに金鳥の蚊とり線香は「左巻き」と決められたのです。理由は簡単!
当時、他社の製品はみんな右巻きだったので、見ただけで【金鳥の渦巻】とわかるようにするために左巻きにしました。
価格ご相談商品です。
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