両面テープのり＜ラクハリ＞ 商品開発秘話

テープのりのような両面テープを作りたいという声を最初に上げたのは、実は営業でした。
お客様先で従来の両面テープから、テープのりドットライナーの強力タイプへの入れ替え提案をしていると、
「両面テープは不便だけど、テープのりではやはり強度が不安なので変更はできない」という声がよく聞かれていたのです。

例えば、工場では大量の荷札を貼るために強力に粘着できる両面テープを使用していましたが、はくり紙が荷物に混入してしまうと
問題になっていました。
また、歯科などの病院では小さなレントゲンをカルテに貼っていますが、のりで貼ると落ちることがあるので、面倒でも患者さんの
個人情報を絶対に紛失しないように両面テープを使っているとのことでした。

さらに、両面テープには15mmという基本の幅があります。
テープのりはしっかり貼るタイプでも8.4mm幅だったため、やはり強度では両面テープに劣る部分がありました。

このような現状を踏まえて
「テープのりのように手軽に使える両面テープが欲しい！」という要望が営業から上がってきたのです。

調査の結果、両面テープを使う人の抱えている不満はだいたい3つに分けられることがわかりました。

• ゴミが出る
• はくり紙がはがしにくい
• ちょうどいい長さに切るのが面倒

これらの不満はテープのりであれば解決できることばかりです。
また、両面テープを利用しているのは女性も多いこともわかったので、「女性の手のひらサイズ」にすることで持ちやすさも実現できる
だろうと思われました。

実際に開発をするにあたって一番の課題は【テープの量】と【大きさ】のバランスでした。
手のひらサイズに収めるとは言え、テープの量が従来のものよりも減ってしまっては意味がありません。
理想のケースに収めるためにはくり紙の厚みとのりの厚みにこだわりより軽量化・小型化を図った結果、はくり紙としてフィルムを採用
することが決まりました。
フィルム自体には切り込みを入れず、テープ部分にのみ切り込みを入れることで、貼った後でフィルムだけをきれいに巻き取れるように
したのです。

いくつものこだわりを詰め込んでまったく新しい両面テープのり＜ラクハリ＞が誕生しました。
従来の「切る」「貼る」「はがす」「捨てる」の4ステップを【サッと引くだけ】に置き換える画期的なアイディアで、
両面テープが必要とされる仕事のストレスを大きく軽減させます！