テープのりを使っている方は多いと思いますが、 現在お使いのテープに不満を感じたことはありませんか?
キレイに引けない、接着力が弱い、のりの減りが早い…など。そんな不満を解消する新しいテープのり、それが「ピットパワーD」です。
今回は、「ピットパワーD」の開発秘話を通してこだわりの機能と使いやすさをご紹介いたします。
2014年11月18日掲載
業務でテープのりを使ったことのある方は多いかと思います。
このテープのり、実はまだ新しい製品のため基本機能に改善の余地があると考えたことから今回の開発は始まりました。
実際にテープのりを使っている方に、今使っているテープのりの問題点を聞いてみたところたくさんの意見が集まりました。
「接着力が弱く、重ね塗りが必要」「出だしの位置がうまく合わせられず端からきれいに貼れない」「まっすぐ引くのが難しい」「細かい部分の糊付けが難しい」「引き終わったときののりのキレが悪い」「のりの減りが早くてコストパフォーマンスが悪い」等々、実はたくさんの不満があることがわかったのです。
また、テープのりを使う場面を聞いてみたところ、実に90%以上の人が封筒の封かん作業に使用していることがわかりました。
そこで、特に不満の多かった「接着力」と「位置合わせ」を改善する商品の開発がスタートしました。
商品の開発は、外側のデザイン部分と、内側の機構部分を同時に進めることになりました。
最初に決めた要件は3点でした。
使いやすさを考えるためにまずは、モニター調査を実施しました。
目隠しをした状態でさまざまな形のテープのりを使ってもらって、どの形が一番使いやすいのかを調べたのです。
テープのりは、縦に持ったり、横に持ったり、様々な持ち方をされるため、どのような持ち方でも使いやすい形を検討しました。
テープのりを使うのは女性が多く、また使い心地を気にするのも女性が多いことがわかっています。男性の大きな手であればどんな形でもそれほど使い心地に問題はないのですが、手の小さい女性の場合持ちやすさは重要な要素となります。
実は、普通のテープのりは大きめのものが多くて使いにくいため、コストパフォーマンスが悪くても、学生向けのペンケースに入る小型のテープのりを購入して使っている女性も意外に多いことがわかりました。
まずは目隠しをしたテストで評価が高かった形をもとに工夫する点が検討されました。
持ちやすさを検証するために複数のモデルを作成し、その中から 絞り込んだものをもとにさらに細かく肉づけをしながら、より持ち やすさを実感できる形を探っていきました。
こうして、本体にはくぼみをつけることで、どんなもち方でも指がフィットする形ができあがりました。
さらに、テープのりの問題点としてあげられていた「残量がわかりにくく気付くとなくなってしまっている」という問題を解決するためにテープ部分に窓をつけて強調するデザインにし、使い終わった部分との区別がはっきりつくように工夫しました。
トンボ鉛筆では海外向け製品として、スタンプすることも引くこともできるテープのりをすでに販売していました。今回の機構は、この製品の仕組みを応用することで「出だしの精度」を高めることになりました。
まず、考えられたのがのりが常に先端に来るようにする仕組みです。
先端にのりが来ていれば狙ったところから引き始めることが出来るからです。
スタンプ式の機構をもとにヘッドの仕組みを変えることで常に先端部分にのりが出てくるようにすることになりました。具体的には、ヘッドを紙面に押しあてた時、本体を沈み込ませ、引き終わりにヘッドを紙面から離した時、沈み込んでいた本体が元に戻る力を利用して、テープが先端まで送り出されるようにしました。本体が沈み込むことで、自然に荷重され、引きムラもなくし、キレイに貼れるようになりました。
引き始めがキレイに引けるようになったら、引き終わりもちょうどいいところで終わりにできるようにしたいものです。
そこで、先端部分の部品に大きめの窓をつけることによって引き終わり部分を目で確認しやすくしました。
のり自体も接着力を高くしつつ、キレのいいのりにする工夫をしました。
クラフト封筒の表面を顕微鏡で見てみると、普通紙に比べて凹凸が大きいことがわかります。そのためテープのりで封をすると、きちんと接着できずに剥がれてしまう場合があるのです。
また、それを防ぐために2度3度と重ね塗りをすることで紙の繊維の隙間にのりがしっかり入るのですが、どうしてもテープの減りが早くなってしまい、コストパフォーマンスが悪くなってしまいます。
そこで、一度塗りでも十分な接着力を確保するための工夫がされました。
通常、のりの接着力を強くするにはのりの厚みを厚くするのですが、その分キレも悪くなってしまいます。粘着力が強いということは糸引きが強いということにつながるため、どうしても引きにくさも出てきてしまいます。ドットタイプののりにすれば引きやすくはなりますが、粘着力は弱くなってしまいます。
色々な配合を試した結果、のり切れをよくする特殊な微粒子を配合することで、引き終わりがキレイにスパッと切れて、粘着力も従来の20%もUPしたのりを開発することに成功しました。
実際に使ってもらった結果、90%のユーザーが1回塗りでOKと実感しました。
テープのりの不満点として意外に多かったのが、テープ交換の際に捨てる部品が多いということでした。従来のテープのりでは、使い続ける本体部分よりも、交換用のカートリッジ部分の方が多く感じるような商品も多々ありました。
そこで、まずはどこまで廃棄を減らすのが適切なのかを検討するために他社製品を徹底的に研究しました。その結果、次のようなポイントが見えてきました。
こうして、省廃棄でありつつ簡単にカートリッジ交換ができる形は決まりました。
ところが、ここで更に問題が発生しました。
同時に検討を進めていた外形のデザインが、手の小さい女性でも持ちやすいスリムな形になったため、カートリッジをセットするスペースもその分小さくなっていたのです。そのため、セットをするときにうまく持たないとキレイにセットできないという課題が出てきてしまいました。
そこで更に検討を重ね、カートリッジにギザギザを付けて、そこを持てばスムーズにカートリッジをはめることが出来るようにすることになりました。
さらに、ギザギザが目に付きやすくなるように小さな〇のマークを付けました。
たったこれだけのマークでも、人間の目はきちんとそこを認識するため、ほとんどの人が迷わずにギザギザ部分を持って、カートリッジの交換ができるようになりました。
こうして、従来の製品に比べて廃棄量を約40%も削減する、環境にやさしい仕様にすることが出来ました。
また、最後にもう1つ工夫を加えることでより使いやすい形を目指しました。
パーツが増えるとどうしてもかみ合わせにずれが生じ、それによってせっかくの仕組みがうまく機能しないこともあります。そこで、カートリッジ交換後に本体にロックをかけることでガタツキをなくしキレイに引けるようにしました。
ユーザーに女性が多いテープのりなので、楽しく使っていただけるようにカラーも3色の展開としました。スタンダードなブルーだけでなく、「ベリーピンク」「レモンイエロー」をご用意。お好みで選んでいただけます。
価格ご相談商品です。
お問い合わせフォームまたはお電話にてお問い合わせください。
## #if($userLoginDto.isLogin() && $userLoginDto.propertyEquals("hojinKojinKbn", "1")) ## お問い合わせフォーム ## ## #else ## お問い合わせフォーム ## ## #end ##
##お申込番号 | 015-1759 |
---|---|
メーカー型番 | PN-IP |
販売単位 | 1個 |
お申込番号 | 114-1148 |
---|---|
メーカー型番 | PN-IPM10BTU |
販売単位 | 1個 |
お申込番号 | 015-1780 |
---|---|
メーカー型番 | PR-IP |
販売単位 | 1個 |